離職票は、雇用保険(失業保険)の申請に必要な重要書類ですが、会社の手続きの遅れなどでなかなか発行されないことがあります。では、離職票が手元にない状態でも雇用保険の申請はできるのでしょうか?
ここでは、離職票の発行が遅れている場合の対処法、よくあるトラブル、間違えやすいポイントについて詳しく解説します。
離職票がなければ雇用保険の申請はできない?
結論から言うと、離職票がなくても仮手続きを行うことは可能です。
しかし、正式な受給手続きには離職票が必要なため、完全に手続きを進めるには、会社からの発行を待つ必要があります。
仮手続きとは?
ハローワークでは、離職票が未発行の状態でも「求職の申し込み」は可能です。これを行っておくことで、離職票が届き次第、スムーズに雇用保険の本申請に移れます。
離職票の発行が遅れる理由と対処法
会社の手続きの遅れ
原因
- 会社側が事務処理に時間をかけている
- 社会保険の資格喪失手続きが完了していない
- 退職者が多く、書類作成が遅れている
対処法
- 退職後1週間ほど待って届かない場合、会社に直接連絡する
- 「○日までにハローワークへ行く予定なので、早めに発行してほしい」と具体的な期日を伝える
会社が発行を拒否・遅延させている
原因
- 退職時のトラブル(未払い給与・退職勧奨など)が影響している
- 会社側が意図的に手続きを遅らせている
対処法
- 会社に催促しても対応してもらえない場合は、ハローワークに相談する
- それでも発行されない場合、労働基準監督署に相談する
離職票がない状態でできること
ハローワークで仮手続きを行う
離職票が手元になくても、以下の手続きを進めることができます。
1. 求職申し込み
離職票がなくても、ハローワークで「求職申し込み」は可能です。これにより、離職票が届いた際にスムーズに申請できます。
2. 受給資格確認の相談
ハローワークに行けば、雇用保険の受給資格があるかどうか確認してもらえます。
3. 失業認定日を遅らせないための準備
求職活動を開始し、求職実績を作っておくことで、離職票が届いたときにスムーズに認定を受けられます。
よくあるトラブル・間違えやすいポイント
離職票がないと「何もできない」と思い込んでしまう
→求職申し込みはできるので、ハローワークに早めに相談しよう。
会社が「もう送った」と言っているのに届かない
→ハローワークに問い合わせて、会社が手続き済みか確認しよう。
離職票が遅れたせいで失業手当をもらえなくなるのでは?
→手続きが遅れても、離職日からのカウントで受給資格は変わらないので安心しよう。
経験者から一言
私自身も、離職票の発行が遅れた経験があります。当時は「離職票がないと何もできない」と思い込み、無駄に待ってしまいました。
しかし、ハローワークに行ってみると、求職申し込みを先に進められることや、仮手続きができることを知り、もっと早く行動すればよかったと後悔しました。
もし離職票がなかなか届かない場合は、「待つだけ」ではなく、自分から動くことが大事です。会社に催促する、ハローワークに相談するなど、できることを先に進めておけば、離職票が届いたときにスムーズに手続きできます。
「いつか届くだろう」と放置せず、すぐにハローワークへ相談してみましょう!