失業保険受給中に気を付けるべきポイント

失業保険受給中のよくあるトラブルや間違えやすい点を解説します。失業保険の受給にはルールが多く、知らずにルール違反をしてしまうこともあります。

1. 再就職活動の報告を忘れる

失業保険を受給するためには、定期的にハローワークで「求職活動の報告」を行う必要があります。多くの場合、月に1~2回の報告が必要で、求職活動をしていることを証明しないと、失業手当の支給が停止されることもあります。求職活動には、ハローワークでの職業相談、企業への応募、セミナーや説明会への参加などが該当します。これらを報告する際に、活動日や内容をしっかりと記録しておきましょう。

2. アルバイトや副業の申告漏れ

失業保険を受給している間にアルバイトや副業をする場合、働いた日や時間、収入額をハローワークに報告しなければなりません。収入額が低くても、報告を怠ると不正受給とみなされる可能性があります。就労日数が多かったり収入が一定額を超えたりすると、支給額が減額されたり、受給資格が一時停止されたりすることがあるため注意が必要です。少しでも働く場合は必ず申告し、トラブルを避けましょう。

3. 離職票や書類の不備

失業保険の申請には、離職票をはじめとするさまざまな書類が必要です。離職票に記載ミスがあると手続きが遅れ、支給開始も遅れることがあるため、受け取ったらすぐに内容を確認しましょう。また、申請期限も設けられているため、書類が揃わない場合や不足している場合には、すぐに前職の会社やハローワークに問い合わせるのが得策です。

4. 受給資格期間の誤解

失業保険の受給資格には、被保険者期間や退職理由による給付制限期間が関係しています。特に自己都合退職の場合、3ヶ月の給付制限が設けられるため、退職後すぐに受給できるわけではありません。受給開始日を勘違いしていると生活計画に支障が出ることもあるため、自分が該当する受給条件や制限期間について確認しておきましょう。

5. 再就職活動の不備

失業保険の受給中には、真剣に再就職活動を行う姿勢が求められます。単に「活動した」と報告しても、求職活動の内容や証拠が不足している場合、受給資格が見直されることがあります。応募する企業がない場合でも、ハローワークの職業相談やセミナーに参加するなど、求職活動の実績を積むことが必要です。

6. ハローワークの指示を怠る

ハローワークでは、受給者に対して求職活動のサポートや、必要に応じた手続きを行います。この手続きを行わないと受給資格が停止されたり、最悪の場合は失業保険の受給権が失われたりする可能性もあるため、予め指定された活動や報告は必ず期限内に行うことが重要です。

特に書類提出や面談日程の変更がある場合は、早めに相談することがトラブルを防ぐために有効です。

受給経験者より

失業保険を受け取る上で一番大切なことは「正確な報告と記録」です。失業中の生活支援として重要な制度ですが、少しのミスや誤解が大きなトラブルに発展することもあります。ハローワークの担当者に質問することを躊躇せず、疑問点があればその場で解決することを心がけましょう。

また、再就職に向けた活動の一環と捉え、失業期間中をスキルアップや自己成長のチャンスと捉えることで、次の仕事への準備を整えることもできます。

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