会社都合退職って、そもそも何?
まず、会社都合退職とは、「会社側の事情」で辞めることを指します。つまり、リストラや倒産、業績悪化での解雇がこれにあたります。これが自己都合退職との違いで、「会社が辞めてくれと言ったかどうか?」が判断基準となります。
ちなみに「会社都合退職」は失業保険の受給に有利な点があります。給付制限がなく、すぐに失業手当が支給されます。自己都合退職では数ヶ月の給付制限がありますが、会社都合退職ではこの待機期間がナシ、もしくは短縮されるので、経済的には大きな違いです。
ありがちなトラブルと間違えやすいポイント
「実は自己都合でした」トラブル
よくあるトラブルの一つが、会社側が「自己都合退職扱いでお願いします」と言ってくるパターン。こう言われると、なぜか罪悪感が湧いてきて「そうなのかな?」と思いがち。でも、落ち着いてください!リストラや会社の経営不振が理由であれば、これは立派な会社都合です。
そこで大切なのは「退職理由を確認すること」。会社側の都合なら「会社都合退職」にしてもらうことをしっかり伝えましょう。ここで遠慮すると、受け取る失業手当に差が出ます。
「離職票のチェックを忘れてた!」トラブル
退職後に受け取る「離職票」には、退職理由が書かれています。ここをしっかりと確認しないと「会社都合」が「自己都合」にされてしまうことが!もし自己都合と記載されていたら、すぐにハローワークに相談しましょう。実際に、離職票の修正は可能な場合も多いので、泣き寝入りは禁物です。
退職理由をはっきり言わなかった…で「自己都合」扱いに
特に円満退社を狙う人が、退職理由を「なんとなく」で済ませてしまいがちですが、これも実は問題です。ハローワークや労働基準監督署で会社都合退職を証明するには、きちんとした理由が必要になることが多いです。例えば「会社からリストラを言い渡された」という事実が曖昧にならないように、口頭でも書類でも確認しておきましょう。
退職は色々と疲れますが・・・
私も経験がありますが、退職時はもうクタクタ、しんどいのに失業保険のことまで考えるのはなかなかの修行です。しかし、「何も考えず、流れに身を任せた結果、自己都合での退職になっていた…」なんて話は少なくありません。リストラされた挙句、失業保険ももらえないなんて、泣きっ面に蜂もいいところです。
経験から言うと「離職票の退職理由、ここは絶対チェック」ということです。会社側の事情で辞める場合は、確実に「会社都合退職」にしてもらえるようしっかり確認しましょう。そして何より、疑問があれば遠慮せずハローワークに相談です。「知らなかった」ではなく「知っておく」ことが、あなたの生活を守ります。
ちなみにハローワークの職員さんたちは、ある意味プロフェッショナルな相談役。何でも気軽に質問してOKです。