海外で失業保険を受け取ることは可能?

「リゾートを満喫しながら失業保険をもらえるかも?」と甘い期待を持っている方、ちょっと待ってください!

海外での失業保険受給にはいくつかの条件や注意点があります。思わぬトラブルを防ぐために、今回は海外受給の基礎知識、トラブルになりやすいポイントを解説していきます。

海外で受給するための条件

まず、そもそも「海外で失業保険をもらえるの?」という疑問ですが、結論としては 条件を満たせば可能 です。日本のハローワークでは、海外への移住や長期滞在の場合も、申請を通じて受給できる制度が整っています。ただし、以下の条件をクリアしなければなりません:

  • 渡航理由が明確で、事前に届け出を行っていること
    海外で働くために移住する場合、失業保険の受給資格が基本的に失われます。しかし、家族の事情や健康上の理由など、やむを得ない事情がある場合は考慮されることがあります。
  • 事前申請が必要
    海外に渡航する前に、必ずハローワークで必要な手続きを済ませることが必要です。出発間近に「そういえば…」と気づく方も多いですが、渡航前の申請が必須ですので、余裕をもって準備しましょう!
  • 定期的な報告と連絡
    海外からでも受給資格を維持するには、定期的にハローワークと連絡を取り合うことが求められます。滞在先での活動状況や帰国予定を知らせる必要があり、「今日は海でシーカヤック!あ、ついでに失業保険も…」というのは通用しません。旅行気分を抑え、忘れずに報告しましょう。

よくあるトラブルと間違えやすいポイント

海外で失業保険をもらう際には、以下のようなトラブルがありがちです。

  • 「ついでに就活も」問題
    海外での活動状況をチェックされるため、現地で就職活動をしたり、短期間でも雇用契約を結んで働いたりすると、受給資格を失う恐れがあります。例えば、「海外でインターンシップをしながら」と考える方もいますが、収入を得ると見なされてしまうケースがあるので注意が必要です。
  • 申請漏れで受給停止
    「海外行ったら、日本のことは後回し!」とテンションが上がり、必要な報告を忘れるケースも少なくありません。例えば滞在延長や予定変更をした際に、きちんと報告を怠ると、最悪の場合受給が停止されるリスクも。事前にスケジュールの目処をつけて、しっかり報告する癖をつけましょう。
  • 海外の連絡先変更を忘れる
    日本にいたときの連絡先で報告を続けると、ハローワークからの通知が届かず、トラブルに発展するケースがあります。特に、メールや電話での確認がうまくいかないと、受給資格が危うくなるため、滞在先の連絡先も常に更新しましょう。

難しくなりますが、海外でももらえる可能性はあります

海外で失業保険をもらうには、計画と慎重な行動が大切です。旅先での「一生懸命リフレッシュしてました!」では済まされず、ハローワークもその辺りはしっかり見ています。受給資格を保つためには、「もらえるから大丈夫」と考えず、しっかりとした手続きと報告を続けることが重要です。

海外滞在中の失業保険受給は「ちょっとしたハードモード」です。計画を立てずに飛び出してしまうと、せっかくのリフレッシュ期間が“手続き地獄”に変わることも。だからこそ、事前の準備を怠らず、きちんとハローワークとのやりとりを忘れないように。万が一、予定が変わったらすぐに報告して、無事に保険を受け取れるようにしましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加