シングルマザーやシングルファザーにとって、失業保険は生活を支える重要な制度です。しかし、手続きや制度はちょっと複雑で、よくあるトラブルも多いため、知っておくべきポイントがいくつかあります。
失業保険の申請タイミングを間違えないこと！
失業保険の申請は、退職後できるだけ早くハローワークに行く必要があります。申請から7日間の待機期間があるため、行動が遅れるとその分だけ支給が遅れるんです。さらに、自己都合での退職なら給付制限期間が2〜3か月発生します。
忙しい育児や家事があると、「明日でいいや…」となりがちですが、最初のハローワーク訪問だけは早めに行きましょう。何か問題があると再訪も必要になるため、日程には余裕を持って準備を。
よくあるトラブル：
- 離職票の準備に手間取り、訪問が遅れるケース。
- 給付制限を忘れて、「申請すればすぐもらえる」と誤解することも多いです。
離職票の不備にはご注意を！
失業保険を受け取るには「離職票」が必須です。これは勤務先が発行するもので、通常は退職後10日以内に送られてきますが、忙しい会社や手続きが遅れている場合、なかなか届かないことがあります。
離職票の内容は意外と重要です。記載に不備があったり、「自己都合退職」か「会社都合退職」かが違っていたりするケースも珍しくありません。例えば、会社都合なら給付制限がなくなるので受給開始が早まりますが、自己都合と記載されていると大きな損になります。
よくあるトラブル：
- 離職票が遅れて失業保険の申請も遅延。
- 離職理由が会社都合ではなく自己都合とされ、給付制限が発生する。
- 離職票に記載ミスがあるが気づかず、そのまま提出してしまう。
給付制限期間中の生活費対策
自己都合退職の場合、最初の2〜3か月間は失業保険が支給されない給付制限期間があります。この間の生活費についての計画は、シングルマザー・ファザーにとって頭を悩ませるところです。「貯金が足りない！」という場合も、救済措置がいくつかありますので検討してみましょう。
- 自治体の生活支援の一時金や貸付制度：短期間での生活費支援を行う自治体もあります。地域の福祉事務所や役所に相談するのも一案です。
- 職業訓練の受講：ハローワークが提供する職業訓練を受けると、その期間中の給付制限が解除され、給付開始が早まることがあります。職業訓練中に育児や家事と両立できるかを考えつつも、収入源を少しでも早めに確保できるメリットは大きいです。
よくあるトラブル：
- 給付制限期間を忘れて生活費の計画を見誤る。
- 短期的な生活支援の利用を忘れる、または制度を知らない。
求職活動実績をしっかり記録すること
失業保険の受給を続けるには、求職活動実績を記録し、定期的にハローワークへ報告する必要があります。この「求職活動実績」とは、実際の仕事探しだけでなく、職業相談やセミナー受講なども含まれるため、意外と柔軟です。
シングルマザー・ファザーの中には「すぐに働くのは難しい…」という方もいるでしょう。その場合、ハローワークで「育児と両立できる仕事を希望している」と伝えたり、パートタイムなどの仕事に絞って相談することも立派な活動実績となります。活動の内容が一律で決まっているわけではないので、自分の状況に合った方法で進めていきましょう。
よくあるトラブル：
- 実績が足りず、支給停止になってしまう。
- 「応募がないといけない」と誤解して、相談だけでは不十分と思い込む。
アルバイトや内職をする場合の注意点
失業保険受給中にアルバイトや内職をする場合、ハローワークへの申告が必須です。もし申告せずに副業などをしていると、不正受給とみなされ、後から返還請求が来たり、ペナルティが課される可能性があります。少しの収入でも、「申告しないで受け取ったら大丈夫」という考えはリスクが大きいです。
また、収入が失業手当の基準額を超えると支給額が減額されるため、働き方と失業保険のバランスを考える必要があります。「子どもと過ごす時間を優先したいので、短時間だけ働きたい」といった相談もできるため、状況に応じてハローワークに相談しましょう。
よくあるトラブル：
- アルバイト収入を申告しなかったため、後日支給停止や返還請求が発生。
- 収入が一定額を超えたために失業手当が減額された。
失業保険と育児との両立のために
シングルマザーやファザーにとって、失業保険は貴重なサポート制度です。しかし、初めて申請する際には思った以上に複雑に感じるかもしれません。私も「どうしてこんなに面倒なんだ！」と何度か投げ出しそうになりましたが、ハローワークの職員さんと話を重ねるうちに、制度の仕組みや手続きを少しずつ理解できるようになりました。
失業保険の申請手続きに必要な書類、求職活動の記録、収入の管理など、全てが揃わないと支給に影響が出るため、しっかりと準備しましょう。ハローワークの職員さんは「こちらも応援してますよ！」と声をかけてくれることも多く、意外に親しみやすいです。わからないことや不安な点があれば、早めに相談するのがおすすめです。
失業保険をうまく活用し、次のステップへの準備を整えるためにも、一人で悩まず、ハローワークや各種支援制度を活用していきましょう。